平岡汰門さん(大学院生)と能村友紀教授の研究論文が国際誌に採択!
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平岡汰門さん(大学院修士課程2年、作業療法学科20期卒業生)と能村友紀教授の研究論文が国際誌『Experimental Brain Research』に採択されました!

研究概要
エピソード記憶とは、過去の出来事に関する記憶のことです。日常生活を支える重要な記憶機能ですが、時間の経過とともに忘却の影響を受けやすく、加齢や認知機能の低下に伴って障害されやすいことが知られています。
そのため、エピソード記憶の定着を助ける方法を明らかにすることは、記憶メカニ
ズムの理解を深めるとともに、認知機能障害に対する新たな介入法の開発につながる可能性があります。
経頭蓋交流電流刺激(tACS)は、微弱な電流により脳内の神経活動を調節し、認知機能の改善が期待される非侵襲的な脳刺激法です。
これまで、記憶学習中にtACSを適用した研
究は報告されてきましたが、記憶学習直後の固定化過程にtACSを適用した場合に、エピソード記憶へどのような影響を与えるかは十分に明らかになっていませんでした。
本研究では、健常成人を対象に、記憶学習直後に実施したtACSがエピソード記憶に及ぼす影響を検討しました。その結果、tACS群では偽刺激群と比較して、約1か月後までエピソード記憶の保持成績が良好であることが確認されました。これらの結果は、tACSが固定化過程を介してエピソード記憶の定着を促進しうる可能性を示唆しています。
研究者コメント
経頭蓋交流電流刺激(tACS)は、比較的簡便に実施できる非侵襲的な脳刺激法です。今後は、本技術の臨床応用に向けた知見を蓄積し、より幅広い場面で活用できるよう、さらなる研究を進めていきたいと考えています。
研究のポイント
l 記憶学習直後(固定化過程)にtACSを適用し、エピソード記憶への影響を検証しました。
l 健常成人を対象に、tACS後約1か月にわたる記憶成績の保持を確認しました。
l tACSが学習後の記憶定着を助ける可能性が示されました。
原著論文情報
Tamon Hiraoka, Tomonori Nomura.
Transcranial alternating current stimulation of the posterior parietal cortex enhances episodic memory consolidation.
Experimental Brain Research. 2026 (in print)

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