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新潟医療福祉大学  作業療法学科 

ドラマ×作業療法で考える『GIFT』――“その人らしさ”を支える視点

  • 14 分前
  • 読了時間: 2分

4月から始まった日曜劇場『GIFT』は,車いすラグビーを題材に,人とのつながりや葛藤,そして再び前に進もうとする姿を描くドラマです.スポーツを通して生まれる挑戦や変化は,作業療法の視点から見てもとても興味深いテーマです.


作業療法では,単に「身体機能を回復させること」だけを目標にするのではなく,その人がどのような生活を送りたいのか,どのような役割を大切にしているのかを重視します.

たとえば,家事をしたい,仕事に戻りたい,趣味を続けたい,仲間と活動したい.そうした一人ひとりの思いに寄り添いながら,生活を支えていくのが作業療法です.


『GIFT』に描かれる車いすラグビーも,単なる競技ではありません.

選手にとっては,自分の力を発揮する場であり,仲間とつながる場であり,社会の中での役割や存在意義を感じる場でもあります.これは作業療法における「作業」の考え方にも通じています.

作業療法でいう「作業」とは,食事や更衣,学業,仕事,遊び,スポーツなど,人が意味をもって行う活動のことです.


このドラマを作業療法の視点で見ると,さまざまな問いが見えてきます.

この人にとって大切なことは何か.

競技に参加することは,生活や気持ちにどのような変化をもたらすのか.

支援者はどのように寄り添い,どのように環境を整えるべきか.

こうした問いは,実際の作業療法の臨床や教育でも非常に重要です.


また,作業療法は,本人の努力だけに注目するのではなく,環境との関係も大切にします.

道具,練習環境,周囲の理解,チームメイトや家族の存在など,さまざまな要素が重なり合うことで,人は力を発揮しやすくなります.

「できないこと」に目を向けるのではなく,「できる形に変えるにはどうしたらよいか」を考えることが,作業療法の大きな役割です.


昨夜,第1話の放送が終わり,物語はまだ始まったばかりです.

今後の展開を追いながら,作業療法の視点で見えてくるテーマや気づきを,これからも発信していきたいと思います.

ドラマを見る視点を少し変えるだけで,日常の中にも作業療法の考え方がたくさん隠れていることに気づかされます.

『GIFT』を通して,作業療法の魅力や役割を少しでも分かりやすくお伝えできればと思います.

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