大学院作業療法学分野修士課程の岸本康希さん,作業療法学科の能登真一教授の研究論文が国際誌「Asian Journal of Occupational Therapy」に掲載されました.
研究概要:
本論は,高齢者の免許返納と健康関連QOLの関係を大規模調査によって確かめた世界で初めてとなる研究です.調査は運転免許を持たない65歳以上の高齢者1,200名を対象にWEB上で実施し,対象者を免許返納者と非保有者に分けた上で,SF-8とHealth Utilities Index Mark3(HUI3)の2種類の尺度で健康関連QOLを評価しました.さらに返納者に対しては返納前の健康関連QOLの評価も実施しました.調査の結果,SF-8のすべてのスコアとHUI3のスコアで免許返納者の健康関連QOLが低くなり,免許返納者に関しては,返納前に比べて現在の健康関連QOLが有意に低いという結果が得られました.
能登先生からのコメント:
岸本君は作業療法士ではありませんが,高齢者の運転免許返納と健康関連QOLの関係に興味を持ち,限られた期間で論文という成果を残し,作業療法界にも意味のある足跡を残してくれました.
論文情報:
Kishimoto K, Noto S: Changes in Health-Related Quality of Life After Driving Cessation in Older Adults. Asian J Occup Ther 18: 1-8, 2022.
新潟医療福祉大学 リハビリテーション学部作業療法学科
新潟医療福祉大学大学院 保健学専攻作業療法学分野
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