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NIIGATA UNIVERSITY OF HEALTH & WELFARE

OCCUPATIONAL

THERAPY

新潟医療福祉大学
作業療法学科の特長

“手と脳”作業療法について深く学ぶ

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私たちの作業活動と手の機能は深い関係があります。

そして、手のはたらきや心のはたらきの多くは脳が制御しています。

新潟医療福祉大学作業療法学科では、

“手と脳”の視点から作業療法を深く学ぶプログラムを展開します。

対象者の“作業”を深く理解するために、
“手と脳”の視点から高度な知識や技術を習得する

Message

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教育担当副学長

​大山 峰生

“手と脳”の視点で作業療法を学ぶ!

人間は手を自由に使って、日常生活を送っています。そしてその手は繊細な運動機能や感覚機能を備え、創作や心の表現、伝達等、創造的な活動にも多用されます。人は進化の過程で、手を使うことによって脳を発達させ、脳の発達はさらに手の機能を向上させ、手は人としての特徴を示す器官の一つと言えるまで進化してきました。

作業療法は対象者を実際に生活できるように、またQOLを高めるために支援する領域です。“手と脳”の関係や脳の可塑性に着目した教育・研究は、真に今の作業療法を発展させるためのニーズと考えています。本学作業療法学科では、“手と脳”に関する研究成果の発信と共に学生教育にも還元して参ります。

どうやって“手と脳”の視点で作業療法を学ぶのか?

新潟医療福祉大学作業療法学科では、“授業”  “実習”  “研究活動” を通して、“手と脳”の視点で作業療法を学習します。

 

“授業”では、複数の作業療法学科教員が、“手と脳”の視点から作業活動をとらえるための講義を通して高度な知識を習得します。

 

“実習”では、手の動きや機能の測定、脳や神経の活動の計測を経験します。学生同士での議論を通して深い思考を養います。

“研究活動”では、教員と共に“手と脳”に関する研究に取り組みます。

研究活動を通して、新たな科学的知見を創出します。

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新潟医療福祉大学作業療法学科では“手と脳”と作業療法に関連した卒業研究に取り組むことができます。

<手と脳に関連した卒業研究テーマの例>

  • 手指伸展運動が肘関節安定性に及ぼす影響

  • 母指 CM 関節部への侵害刺激の影響について

  • 示指 MP 外転運動時の長母指外転筋の筋活動について

  • 反復末梢神経磁気刺激と組み合わせた運動イメージによって誘発される皮質脊髄路の興奮性の経時的変化

  • 経頭蓋交流電気刺激がワーキングメモリパフォーマンスに与える影響

  • トランプの「神経衰弱ゲーム」を用いた,健常大学生の記憶力レベルについて

  • オンライン環境下における観察者の視線が作業遂行に与える影響

  • 幻視の出現と認知症患者の生活に関する文献レビュー

  • 運転再開可否別にみた右半球損傷のドライビングシュミレーターにおける見落とし回数の空間差異

  • 教習指導員から見た右半球損傷患者と左半球損傷患者の実車運転時の違いについて

“手と脳”に関連する研究成果(2020年以降)

1. Asao A, Hoshino Y, Nomura T, Shibuya K. Effect of repetitive peripheral magnetic stimulation combined with motor imagery on corticospinal excitability of antagonist muscle. NeuroReport. 2021: in press.

健常者に対して腕への磁気刺激(末梢性磁気刺激)と運動のイメージの組み合わせが,刺激された筋やイメージした運動の筋とは異なる筋(拮抗筋)の神経の興奮の変化を明らかにしました.

 

2. Matsuzawa S, Oyama M, Odagiri M, Koizumi H, Nakamura Y, Tazawa A, Ikeno E, Fujime C. Extension function of proximal interphalangeal joint of middle finger exerted by 2nd and 3rd dorsal interosseous muscles. Niigata Journal of Health and Welfare. 2020; 20 (1): 1-11. 

手指の伸展に関与する筋に骨間筋があります.しかし骨間筋の形態は複雑で,手指伸展時の骨間筋機能の詳細については解明されていませんでした.本研究では電気刺激と筋電図手法を用いて骨間筋の機能を解明しました. 

3. Kitakami M, Yaeda J: A Systematic Review and Meta-Analysis of Cognitive Functions Predicting Employment of Individuals with Acquired Brain Injury. Asian Journal of Occupational Therapy. 2020; 16(1): 45-53.

脳損傷者の職場復帰の促進に関与する認知機能として,「作動記憶」や「持続的注意」などが影響していることを明らかにしました.本研究結果が,科学的根拠に基づいた就労支援を脳損傷者の当事者へ提供できることに繋がると考えます.

4. Abe G, Oyama H, Liao Z, Honda K, Yashima K, Asao A, Izumi SI. Difference in pain and discomfort of comparable wrist movements induced by magnetic or electrical stimulation for peripheral nerves in dorsal forearm. Medical Devices: Evidence and Research. 2020; 13 (1): 439-447. 

健常者に対して腕への磁気刺激(末梢性磁気刺激)によって,誘発される腕の動きや痛みの特徴について,腕への電気刺激と比較して明らかにしました.

 

5. 野中信宏,大山峰生,岡野昭夫,藤目智博,小田桐正博,小泉裕昭.FDS を用いる筋腱移行術後の運動再学習法の検討.日本手外科学会雑誌.2021;37(4):589-593.

麻痺や欠損した筋の機能を再建する手法の一つに筋腱移行術があります.本研究では筋移行術にどのような筋を用いたら,術後の運動学習で機能を向上させ,また日常生活に有効かを検討した研究です.

 

6. 浅尾章彦, 橋本楓, 能村友紀, 澁谷顕一. 手の掌面の接触の違いがワイピング動作中の上肢の運動に及ぼす影響. OTジャーナル. 2020; 54 (2): 183-188.

健常者に対して新聞紙を伸ばすような腕の運動中(ワイピング)の腕や指の筋肉の活動や関節の動きの特徴を明らかにしました.

7. 野上雅史,浅尾章彦,山本伸一. 脳血管障害に対する上肢機能アプローチ―重度運動麻痺患者に対する上肢機能の活動・生活場面への展開. OTジャーナル. 2021; 55 (4): 337-341.

重度の腕や手の運動麻痺を呈する脳卒中患者に対して,麻痺のリハビリ方法や生活動作への介入方法などの作業療法アプローチについて解説しました.

 

8.外川佑.運転からの引退.デイビッド・W・エビー,リサ・J・モルナー,ポーラ・S・カートジ(著),堀川悦夫,峯とも子(編訳)高齢者のモビリティ 運転可否判断から移動支援まで.京都大学学術出版会.2020: 195-207.

世界的な問題となっている高齢者の自動車運転について解説した海外書籍の翻訳本です.担当章では,運転をやめる理由をはじめ,安全運転を継続するための運転の自主規制,運転をやめるまでのプロセス,および運転をしない地域社会での生活確立や移行をスムーズに行うための要点を解説しました.

 

9. 浅尾章彦,森下和美,野上雅史,浅尾千紘. ポジショニング車いす.山本伸一(編)脳卒中×臨床OT :「今」,リハ効果を引き出す具体的実践ポイント.株式会社シービーアール. 2020: 277-283.

重度の脳卒中患者に対して,車いす座位での作業活動を実現するための身体の評価や治療,車いすの設定などの作業療法アプローチについて解説しました.

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