top of page

MENU

新潟医療福祉大学  作業療法学科 

能村友紀准教授らの研究が国際誌Experimental Brain Researchに掲載されました

  • NUHW_OT
  • 2019年5月6日
  • 読了時間: 1分

作業療法学科の能村友紀准教授らの研究が国際誌「Experimental Brain Research」に掲載されました.

能村准教授は,高齢者の在宅生活支援に関する作業療法を専門としています.加齢とともに低下する認知機能や身体機能に対する効果的な作業療法についての研究を行っています.今回の研究では,健常者に対する脳表面からの微弱な電気刺激が記憶機能を向上させることを明らかにしました.

本研究は,15期生 熊坂歩美さん(在学時 能村ゼミ所属)と共に行った研究です.


ree

ree

研究の概要とコメント:

認知機能の一つである記憶は,私たちの日常において大きな役割を担っています.加齢や脳の障害によって記憶機能に影響を及ぼすことも少なくありません.本研究は,非侵襲的脳刺激法を用いて健常成人の記憶機能の変化について検討したものです.前頭前野皮質上に60 Hzの経頭蓋交流電気刺激(tACS)を行うことで長期記憶が保持されることが明らかになりました.本研究の知見は,加齢によって生じやすい記憶機能の減弱化を遅延させるための一助となる可能性を秘めていると考えています.


論文情報:

Nomura T, Asao A, Kumasaka A: Transcranial alternating current stimulation over the prefrontal cortex enhances episodic memory recognition. Experimental Brain Research, 2019. [Epub ahead of print]

doi: 10.1007/s00221-019-05543-w


https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00221-019-05543-w


 
 
 

最新記事

すべて表示
【作業療法 心に残るあの場面】ミャンマー国におけるある高校生との出会い

私が彼と出会ったのは、研究のために訪れていたミャンマーの病院の診察室でした。彼は地元の高校に通っている学生でしたが、ハンセン病という感染症により神経が侵され、指や手の筋肉がうまく動かせなくなっていました。そのため、筆記用具を持つことができず、勉強ができないと涙ながらに訴えて...

 
 
 
【作業療法 心に残るあの場面】スイッチを工夫したパソコンの導入でふたたび前向きになった難病患者さん

ALS(筋萎縮性側索硬化症)という全身の筋肉が徐々に衰えていく難病にかかった50代のAさん。発症して1年が経過し、歩いたり、物が持てなくなってしまったため入院となりました。入院中の心身機能の維持と生活環境をサポートするために作業療法が開始されました。...

 
 
 

コメント


bottom of page