作業療法学科の能登真一教授らの研究論文が国際誌「International Journal of Environmental Research and Public Health」に掲載されました.
能登真一教授は,高次脳機能障害に対する作業療法に加え,リハビリテーションの臨床経済学的研究を専門としています.本研究は,QOL(Quality of life,生活の質)をテーマにした内容です.
研究概要とコメント:
この研究は,一般住民の生活習慣と健康関連QOLの関連を調べた上で,影響を与えている因子をもとにmicrosimulationという手法で質を調整した生存年(Quality-Adjusted Life Years: QALYs)を推定したものです.
活動的に過ごし,良質な睡眠を取っている人はそうでない人に比べて,3.6QALYs(何年後であっても,完全に健康な状態で3.6年過ごせるということ)を余分に獲得できるという結果になりました.
本研究の結果は,健康維持プログラムの必要性とそれについての費用対効果を議論する際に有用になると考えています.
論文情報:
Noto S, Saito S, Shiroiwa T, Fukuda T. Estimation of Lifetime QALYs Based on Lifestyle Behaviors. International Journal of Environmental Research and Public Health 18 (19): 9970, 2021.
DOI: 10.3390/ijerph18199970
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