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浅尾章彦講師らの研究論文が国際誌「Neuroscience Letters」に掲載されました

作業療法学科の浅尾章彦講師らの研究論文が国際誌「Neuroscience Letters」に掲載されました.


浅尾章彦講師は,手足の筋肉や神経に対する磁気刺激(末梢性磁気刺激)を用いた神経リハビリテーションについて研究を行っています.本研究では,末梢性磁気刺激と運動のイメージを同時に行う介入では,合計10分以上の介入の繰り返しが脳から腕への神経の興奮性を高めることを明らかにしました.また,末梢性磁気刺激と運動のイメージを同時に行う介入を合計20分間実施した場合には,末梢性磁気刺激のみの場合よりも脳から腕への神経の興奮性を高めることも明らかにしました.本研究は,作業療法学科17期生 和田健人さん(在学時 浅尾ゼミ所属)と共に行った研究です.



研究概要とコメント:

手足の筋肉や神経に対するパルス磁気刺激は末梢性磁気刺激と呼ばれ,脳卒中などに対する新たな神経リハビリテーション方法として注目されています.末梢性磁気刺激が皮質脊髄路(脳から筋肉への運動の指令を伝える神経路)の興奮性を高めること既に明らかになっていました.そこで,私のゼミでは,末梢性磁気刺激の最中に運動のイメージを行うことが,末梢性磁気刺激のみと比較して,皮質脊髄路の興奮性を大きくすることを明らかにしてきました(Asao et al, 2019).今回の研究では,この末梢性磁気刺激と運動のイメージを併用した介入を繰り返した場合に,どれくらいの時間の長さの介入が必要かを明らかにしました.私たち作業療法士が患者さんの運動麻痺の回復を目的にリハビリテーションを行う場合に,末梢性磁気刺激や運動イメージを用いることの根拠となることに加え,効果を生み出すためのリハビリテーションの時間の長さを検討する際の根拠となると考えています.



論文情報:

Asao A, Wada K, Nomura T, Shibuya K: Time course changes in corticospinal excitability during repetitive peripheral magnetic stimulation combined with motor imagery. Neurosci Lett 771 (6): 136427, 2022.

DOI: 10.1016/j.neulet.2021.136427


作業療法学科ページ

https://www.nuhw.ac.jp/faculty/medical/ot/


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