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新潟医療福祉大学  作業療法学科 

孫順翔さん(大学院生)と能村友紀教授らの研究論文が国際誌に掲載!

  • 執筆者の写真: OT NUHW
    OT NUHW
  • 3月3日
  • 読了時間: 2分

孫順翔さん(大学院博士後期課程1年)と能村友紀教授(作業療法学科)らの研究論文が国際誌『Experimental Brain Research』に掲載されました!

 

 

研究の概要:

連想記憶は、情報を関連付けて思い出す能力のことであり、認知症患者において特に低下しやすい記憶の一つです。経頭蓋交差電流刺激(tACS)は、微弱な電流を用いて脳の神経活動を調整し、認知機能の改善を促す可能性がある非侵襲的な手法です。これまでの研究では、記憶機能がガンマ周波数帯の脳活動と密接に関連していることが示されていますが、左頭頂葉領域にガンマtACSを適用した場合の連想記憶への具体的な影響は明らかにされていませんでした。

本研究では、左頭頂葉領域へのガンマtACSが連想記憶の長期保持に及ぼす影響を検討しました。その結果、ガンマtACSを適用した群では対照群と比較して、連想記憶能力が7日後および28日後において有意に保持されていることが確認されました。この結果は、左頭頂葉領域へのガンマtACSが長期記憶保持を促進する可能性を示唆しています。

 

研究者のコメント:

本研究では、ガンマtACSが記憶保持に及ぼす影響を示し、tACSの有効性を評価するための基礎研究や臨床試験に向けた知見を提供しました。今後は、tACSが認知機能に及ぼす影響やその作用メカニズムをより深く解明するため、さらなる研究を進めていきたいと考えてい

ます。



 



原著論文情報

Shunxiang Sun, Hiroki Annaka, Tomonori Nomura. Gamma-frequency transcranial alternating current stimulation over the left posterior parietal cortex enhances the long-term retention of associative memory. Experimental Brain Research. 2025; 243:62. https://doi.org/10.1007/s00221-025-07009-8

 
 
 

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