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新潟医療福祉大学  作業療法学科 

作業療法学科卒業生の研究論文が国際誌Asian Journal of Occupational Therapyに掲載されました

本学作業療法学科1期生の佐野哲也さん(現 すずかけケアホスピタル勤務),本学作業療法学科の能登真一教授らの研究論文が国際誌「Asian Journal of Occupational Therapy」に掲載されました.

卒業生の佐野さんは,作業療法士として身体障害領域の病院施設に勤務しながら,乳がん術後患者のQOL(生活の質)に影響する要因や,より効果的な作業療法について研究されています.また,佐野さんは2019年3月に本学大学院博士後期課程を修了されました(指導教員 能登真一教授).




研究概要と佐野さんからのコメント:

本学を1期生で卒業し,その後14年間の臨床の中で「対象者を第一に考えること」を基本とし,作業療法士として,対象者がその人らしい生活を取り戻すための援助が如何にして出来るのかを考えながら日々を送ってきました.

対象者に対して,より効果的で意味のある作業療法を提供する目標の元,私は臨床経験の中で,症例研究を重んじて実践してまいりました.その中で,対象者一人一人に対して,その経験や反省点を発展させて今後に活かしていくことを学び,広めていくことに努めて参りました.しかしながら,それを系統立てて調査,介入研究に発展させることは容易ではありませんでした.

そこで,永年,臨床実習や共同研究を通して,臨床・教育・研究にご指導を頂いてまいりました,本学博士課程後期の能登教授の元に入学させていただくことになりました.在学中は静岡県在住で遠方ではありましたが,計画的に研究を遂行できるよう,研究計画書の段階から,緻密かつ正確なご指導を随時頂き,スピード感をもって取り組むことが出来ました.途中で研究が滞った時には,解決策が見いだせるように親身になって相談に乗っていただきました.能登教授をはじめとした諸先生方,同僚,研究に協力してくださった対象者の皆様,そして家族に支えられながら無事に3年間で博士号を取得することが出来ました.

研究のテーマは対象者の健康関連QOLの向上に関するものです.現在,作業療法はその重要性は認知されていても,その効果や意義は中々認知されていないのが現状です.今後は,1研究者として,様々な対象疾患に対して,作業療法士の介入が対象者の健康関連QOLの向上に寄与することを証明し,作業療法分野のみならず,リハビリテーション分野への発展に貢献していきたいと考えております.



論文情報:

Tetsuya Sano, Ryota Izumi, Motohiro Ogawa, Shinichi Noto: Influence of Shoulder Joint Function and Postoperative Subjective Symptoms on Health Related QOL of Breast Cancer Patients. Asian Journal of Occupational Therapy 15 (1),1-10, 2019.

DOI: https://doi.org/10.11596/asiajot.15.1


https://www.jstage.jst.go.jp/article/asiajot/15/1/15_1/_article/-char/en

(J-Stageよりダウンロード可能です)


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