今回は、3年次後期に行われる「精神障害作業療法学演習」をご紹介します。作業療法士
として働くためには、心理療法を含む様々な技法を学び、実践的な知識を身につけること
が大切です。この授業では、精神科領域の臨床現場において作業療法士が用いる心理療法
について学び、模擬事例に対してリハビリテーション計画を立てる力を養います。
授業で学ぶ技法の一部をご紹介します。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法では、人の「こころ」の反応を、出来事、考え方、行動の側面から理解しま
す。対象者と一緒に物事の捉え方や行動の工夫について考え、生活の質を高めるサポート
を行います。心理療法の一つですが、近年、作業療法士の関与も増えており、実践の場で
役立つ重要な技法です。
社会的スキルトレーニング、社会生活技能訓練(SST)
SSTでは、人との付き合い方やコミュニケーションスキルについて模擬場面を通じて練習し
ます。例えば、他者との対話や自己主張の仕方、感情の伝え方などを実際の場面を想定し
て学習することで、日常生活に生かせる技能を身につけます。
授業では、さまざまな技法を体験しながら学びます。これらの技法を通じて、精神科領域
で必要とされる作業療法士のスキルをしっかりと身につけていきましょう!
Comments