今回は、3年次後期に開講される「日常生活活動学実習Ⅰ」についてご紹介します。
日常生活活動(ADL:Activity of Daily Living)とは、人が毎日の生活を送るために、毎日繰り返される、基本的な活動のことです。ADLは、食事、更衣、入浴、排泄、整容、歩行や移動など,身の回りの基本的な身体動作を指しています。
作業療法士は、対象者の将来の生活を見越し、その時の症状に応じて、基本的な機能の改善を援助するとともに、その人が必要とするADLの獲得を目指します。


この授業では、脳血管疾患片麻痺患者さんを例に、片麻痺患者さんの各動作の特徴を知り、動作分析方法、支援・援助法などについて学びます。講義では、実際の動作の介助方法を学び、学生同士で練習をします。
また、作業療法士は、必要に応じて、自助具を用いた援助方法を検討します。
授業の中では、入浴の際、片麻痺患者さんが1人で背中が洗えるように「ループ付きタオル」を作成しました。作成した「ループ付きタオル」は、自宅に持ち帰り、実際の洗体動作で使用し,感想を課題として提出しました。

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